当社では、1973年からトリクロロエチレンを、主に鍛造部品の洗浄用に使用してまいりましたが、1994年以降、随時削減し、2000年7月以降は使用を全廃しております。
全廃を機に、工場敷地内において有機塩素系溶剤による、土壌・地下水への影響を調査した結果、敷地内の一部で環境基準値を超えるトリクロロエチレンと、その分解物質であるシス1.2-ジクロロエチレンを検出しました。
その結果を行政機関に届け出て、地域住民の方々への説明会および報道機関への公表を行うとともに、浄化対策を実施しています。2001年1月から検出場所の地下水を暫定浄化する施設を稼動させ、2001年5月からは本格的に浄化設備を導入し、揚水曝気方式で地下水の浄化、土壌ガス吸引方式で土壌浄化をしています。
当社は、これからも環境基準値が定められている物質について使用・在庫管理および排水管理を厳重におこなうと同時に、観測井による地下水水質の定期的なモニタリングを実施していきます。 |